信と嬴政の物語も、いよいよ大合戦の時代へ。
どの順番で観るのが正解か、迷っている方も多いのではないでしょうか?
映画「キングダム」は、2026年7月17日公開の第5作『魂の決戦』まで全5作。
実は本シリーズ、時系列と公開順が完全に一致しているのです!
つまり第1作から順に観るだけで、信と嬴政の出会いから、初陣・蛇甘平原、馬陽の戦い、王騎の最期、そして合従軍との函谷関攻防まで、物語は一直線につながっていきます。
そこで今回は、各作が原作何巻までを描いて終わるのかをネタバレ込みで整理しました。最新作『魂の決戦』の到達点もはっきり示します。
ぜひ、あなたの「現在地」を確かめてください!
映画キングダムは全何作?見る順番と作品一覧
公開済みは全5作です。時系列と公開順が一致しているため、第1作から順に観れば迷いません。
| 作品 | 公開日 | 原作の対応範囲 |
|---|---|---|
| キングダム | 2019年4月19日 | 1〜5巻 |
| キングダム2 遥かなる大地へ | 2022年7月15日 | 5〜7巻+9巻の一部 |
| キングダム 運命の炎 | 2023年7月28日 | 8巻+10〜13巻 |
| キングダム 大将軍の帰還 | 2024年7月12日 | 14〜16巻 |
| キングダム 魂の決戦 | 2026年7月17日 | 25巻〜(合従軍編前半) |
どこで観られる?視聴手段の確認方法
第1作から第4作は各種動画配信サービスやレンタルで視聴できる時期がありますが、配信先は契約状況によって入れ替わります。
最新の第5作は劇場公開中のため、配信開始は未発表です。視聴可否は各配信サービスの公式ページで確認するのが確実です。
監督と脚本は全作共通
5作すべてを佐藤信介監督が手がけ、原作者の原泰久さんも全作で脚本に参加しています。
そのため戦場の描き方やトーンに大きなブレがなく、続けて観ても違和感が出にくい構成です。
原作とエピソードの順番が違う部分
嬴政の過去を描く「紫夏編」は、原作では第2作の範囲に含まれる内容ですが、映画では第3作で語られました。
また第4作と第5作の間には3年の空白があり、原作17〜24巻にあたる山陽平定戦は本編では描かれていません。第5作で蒙恬と王賁がすでに部隊を率いているのは、この間が省略されているためです。
第1作『キングダム』はどこまで?王都奪還までのあらすじネタバレ
第1作は原作1〜5巻、王宮奪還戦を描いた作品です。戦災孤児の少年が王と出会い、クーデターを鎮圧するまでが範囲になります。
- 中心の戦い:王宮奪還戦
- 見どころ:山の民との同盟、王騎の登場
- 上映時間:134分
漂の死と、瓜二つの王
紀元前245年、信と漂は「天下の大将軍になる」と誓い剣術に明け暮れていました。大臣・昌文君に召し上げられた漂だけが王宮へ向かいます。
王弟・成蟜のクーデターにより、漂は瀕死の重傷を負って信のもとへ帰還。地図と剣を託して息絶えます。
地図の先にいたのは、漂と瓜二つの秦王・嬴政でした。漂は王の身代わりとして命を落としていたのです。
山の民との同盟と王都奪還
王座を取り戻すには「山の民」の武力が必要でしたが、劇中の設定では秦と山の民に400年に及ぶ怨恨があるとされます。
嬴政は過去の過ちを認めて謝罪し、信も死んだ者の夢を叶えてやれと訴えます。この訴えが山の民の王・楊端和を動かし、同盟が成立しました。
劇中では3千の兵で8万の成蟜軍が守る王宮へ突入し、信は処刑人ランカイや剣豪・左慈を退けて反乱を終結させます。
この作品の到達点|王騎との邂逅
物語は反乱鎮圧後、秦六大将軍の生き残り・王騎が姿を現す場面で終わります。
どのような王を目指すのかと問われた嬴政は、中華統一を成す最初の王になると答えました。信が大将軍になると宣言すると、王騎は本物の戦場で再会しようという趣旨の言葉を残して去ります。
筆者としては、この短い場面がその後3作分の物語を引っ張った点で、シリーズ最大の投資だったと感じます。
主なキャストは次のとおりです。
- 信=山﨑賢人さん
- 嬴政・漂(二役)=吉沢亮さん
- 河了貂=橋本環奈さん
- 成蟜=本郷奏多さん
- 楊端和=長澤まさみさん
- 王騎=大沢たかおさん
第2作『キングダム2』はどこまで?蛇甘平原の初陣のあらすじネタバレ
第2作は原作5〜7巻と9巻の一部、魏との蛇甘平原の戦いを描いた作品です。信が一兵卒として戦場を知る初陣編にあたります。
- 中心の戦い:蛇甘平原の戦い(対・魏)
- 見どころ:羌瘣の登場、縛虎申の最期
- 上映時間:134分
最弱の伍と羌瘣との出会い
クーデター鎮圧から半年後、魏が国境を越えて侵攻。信は歩兵として蛇甘平原へ向かいます。
組まされたのは頼りない伍長・澤圭、同郷の尾平・尾到兄弟、そして無口な剣士・羌瘣という寄せ集めの伍でした。
魏の総大将は戦の天才・呉慶、秦の総大将は本能型の豪将・麃公。丘を奪われた秦軍は序盤から劣勢に立たされます。
羌瘣の秘術「巫舞」と姉の仇
巫舞とは、呼吸と舞によって自らを極限状態へ導き、常人を超える速度で戦う暗殺一族の秘術です。夜の残党狩りで信の窮地を救ったのがこの技でした。
羌瘣は暗殺一族・蚩尤の出身で、姉同然に育った象姉を同族の策略で失っていました。仇を討ったら自分も死ぬつもりだと語ります。
これに対し信は、象姉の夢は何だったのかと問い返します。答えられない沈黙が、後の羌瘣の変化につながります。
この作品の到達点|縛虎申の死と丘の奪還
翌朝、信は生き残った30人ほどで敵副将・宮元が構える丘への突撃を提案します。
千人将・縛虎申は無数の矢を受けながら宮元を討ち取り、勇猛と無謀は違うという趣旨の言葉を信に残して息絶えました。丘の奪還を機に秦軍は攻勢へ転じ、呉慶を討って蛇甘平原の戦いに勝利するところで幕を閉じます。
映画版は信が部隊を率いる過程の描写を圧縮しているため、縛虎申の言葉が持つ教訓の重みはやや目減りしている、というのが筆者の見立てです。
第3作『キングダム 運命の炎』はどこまで?紫夏編と馬陽のあらすじネタバレ
第3作は原作8巻と10〜13巻、嬴政の過去「紫夏編」と趙との馬陽の戦い前半を描いた作品です。
- 中心の戦い:馬陽の戦い前半(対・趙)
- 見どころ:飛信隊の結成、趙側キャストの登場
- 上映時間:129分
嬴政が中華統一を志した理由
嬴政は趙の地で人質同然の幼少期を過ごし、そこから彼を救い出した恩人が商人・紫夏(杏さん)でした。
このエピソードにより、中華統一という言葉が空虚な野心ではなく、彼自身の原体験に根ざした覚悟だと示されます。
飛信隊の結成と無謀な任務
趙の大軍が迫る中、嬴政は王騎を総大将に任命します。決戦の地・馬陽は、王騎にとって因縁の土地でした。
飛信隊とは、百人将となった信が王騎から名を授かって率いることになった部隊です。信は2万を率いる敵将を討てという特殊任務を課されます。
龐煖役に吉川晃司さん、李牧役に小栗旬さん、万極役に山田裕貴さん、馮忌役に片岡愛之助さん、趙荘役に山本耕史さんが加わり、趙側の陣容が一気に厚くなりました。
この作品の到達点|山中の奇襲と続編への引き
飛信隊は山を越えて趙軍本陣の背後へ回り込み、敵将・馮忌を討ち取ります。
しかし勝利の直後、真の総大将として龐煖が姿を現し、決着を持ち越したまま物語は終わります。第4作を前提とした前後編構成です。
紫夏編を第2作から第3作へ移した判断は、シリーズ設計として機能したと筆者は考えます。信の初陣(第2作)と嬴政の原点(第3作)を分けたことで、王騎の死を描く第4作へ「信」と「王」の двух軸が同じ高さで合流したからです。
第4作『キングダム 大将軍の帰還』はどこまで?王騎と龐煖の決着
第4作は原作14〜16巻、馬陽の戦い後半を描いた王騎の物語の完結編です。上映時間146分はシリーズ最長になります。
- 中心の戦い:馬陽の戦い後半(対・趙)
- 見どころ:王騎と龐煖の因縁、飛信隊の結束
武神・龐煖の襲来と飛信隊の危機
趙将を討ち勝利したかに見えた飛信隊の前に、真の総大将・龐煖が現れます。武神を名乗る力の前に仲間は次々と倒れ、信自身も致命傷を負います。
それでも飛信隊は信を守り抜く一点で結束し、命懸けの脱出を図りました。個の武ではなく隊の絆が前に出る場面です。
この作品の到達点|李牧の登場と王騎の最期
王騎は龐煖の背後に潜む天才軍師・李牧の存在を察知し、劣勢を覆すため自ら戦場へ戻ります。龐煖との一騎打ちを制するものの、李牧の伏兵による傷が致命傷となりました。
王騎は信に矛を託して息絶え、秦軍が撤退するところで物語は終わります。新木優子さん演じる摎、草刈正雄さん演じる昭王の登場によって、王騎と龐煖の過去の因縁も明かされました。
王騎の死は、シリーズの重心が「憧れの大将軍」から「受け継いだ信」へ移る転換点です。1作目からの積み上げがここで回収されたからこそ、興行収入も跳ね上がったと筆者は考えています。
第5作『キングダム 魂の決戦』はどこまで?合従軍編のネタバレ範囲
第5作は原作25巻から始まる合従軍編のうち、函谷関攻防戦の序盤までを描いた作品です。合従軍編後半の「蕞の攻防」には到達していません。
- 公開日:2026年7月17日/134分/G
- 公開規模:全国521館(IMAX65館、MX4D11館、4DX61館を含む)
- 主題歌:米津玄師さん「夜鷹」
合従軍50万の侵攻と函谷関の布陣
合従軍とは、李牧の策略によって秦以外の六国が連合して結成した総数50万の連合軍です。馬陽の戦いから3年後、千人将となった信の前に立ちはだかります。
秦は20万の戦力を国門・函谷関に集中させ、関の上に桓騎軍・張唐軍・蒙驁軍、関の下に麃公軍(飛信隊を含む)・蒙武軍・騰軍、西の山に王翦軍を配置しました。
主な出演者は以下のとおりです。
- 麃公=豊川悦司さん/蒙武=平山祐介さん/騰=要潤さん
- 昌平君=玉木宏さん/呂不韋=佐藤浩市さん
- 蒙恬=志尊淳さん/王賁=神尾楓珠さん/桓騎=坂口憲二さん
- 王翦=谷田歩さん/蒙驁=坂東彌十郎さん
- 春申君=斎藤工さん/媧燐=三吉彩花さん/呉鳳明=田中圭さん
信と万極の一騎打ち、そしてラストの謀略
主な対戦は麃公対慶舎、蒙恬対白麗、王賁対項翼、騰対臨武君、そして信対万極です。
万極は長平の戦いを生き延び、秦への憎悪を抱えた趙の猛将。信はその痛みを受け止めたうえで討ち取り、怨念の連鎖を断つと誓います。
物語の到達点は戦場ではなく王宮でした。相国・呂不韋が暗殺者一族・朱凶を呼び寄せ、函谷関の無血開城と嬴政の首の引き渡しを画策。密談を聞いた宮女の向が刺されて幕という、続編前提の引きで終わります。
原作読者が気にする点
麃公と龐煖の決着や嬴政の演説といった合従軍編の名場面は、まだ描かれていません。
原作25巻以降を2時間14分で描いた計算になるため、1作で決着を期待して観ると消化不良に感じる可能性があります。逆に、続編が前提の作りだと知って観れば納得しやすい構成です。
興行収入の位置づけ|シリーズで一番ヒットしたのは?
シリーズ最高は第4作『大将軍の帰還』の約80.3億円です。第5作は公開中のため、数字は現時点の暫定値になります。
| 順位 | 作品 | 興行収入 |
|---|---|---|
| 1位 | キングダム 大将軍の帰還 | 約80.3億円 |
| 2位 | キングダム | 約57.3億円 |
| 3位 | キングダム 運命の炎 | 約56億円 |
| 4位 | キングダム2 遥かなる大地へ | 約51.6億円 |
| —(暫定) | キングダム 魂の決戦 | 約51.6億円(公開中) |
※興行収入は興行通信社の発表および配給発表に基づく数値です。第5作は公開中のため確定順位ではありません。
第4作までのシリーズ累計は動員1,734万人、興行収入245億円超。第5作は公開26日間で動員335万人・興収51.6億円に達し、邦画実写では史上初となるシリーズ5作連続50億円超えとなりました。
劇場で観て感じたこと|画と芝居の手ごたえ
第5作でまず驚いたのは、函谷関の圧倒的な高さです。関の上と下で戦況が同時に進むため、スクリーンの上下に情報が積み重なり、視線をどこへ置くか迷う密度がありました。
一方で、砂と土煙で画面が茶色く沈む時間も長く、大画面でないと将ごとの旗印を見分けにくい場面があります。可能なら大きめのスクリーンを選ぶほうが快適だと感じました。
芝居では山田裕貴さんの万極が印象に残ります。怒鳴るのではなく、笑いながら泣いているような不安定さで憎悪を表現していて、単なる悪役に落ちていませんでした。
第4作の大沢たかおさんの王騎が、矛の重さを感じさせる緩やかな所作で「格」を作っていたのとは対照的です。シリーズは作品ごとに、身体の使い方で敵役の質を変えてきていると感じます。
筆者の考察|『魂の決戦』の数字と、次作の行方
初動が前作に届かなかったのはなぜか
第5作のオープニングは公開4日間で動員131.5万人・興収20.6億円と好調でしたが、配給・報道ベースでは前作の同期間比で動員約90%、興収約94%とされています。
理由は作品の質より構造だと考えられます。第4作は王騎の最期という一点に全4作分の感情が集まった回で、「決着を見届ける」動機が働きます。対して合従軍編は将軍たちの群像戦で、初動を押し上げる求心力は生まれにくいからです。
邦画実写シリーズの中で見た「5作連続50億円」
邦画の実写シリーズは、続編を重ねるほど興収が逓減する例が目立ちます。話題性で初動を稼ぐ構造上、3作目以降で数字を維持するのが難しいためです。
その中で5作連続50億円超という記録は、初動型ではなく口コミ型の観客が育っている証拠だと筆者は見ています。26日間で51.6億円まで伸びた粘りは、前作比94%という数字より重い指標です。
134分という尺は妥当だったか
134分で函谷関の序盤までしか進まない構成は、原作の物量を考えれば妥当ですが、映画単体の満足度は下がります。筆者の観測範囲でも、決着まで描いてほしかったという感想は目にしました。
それでも筆者は、ここで無理に蕞まで畳まなかった判断を支持します。合従軍編の核心は嬴政の演説と民の覚悟にあり、圧縮すればシリーズの背骨が折れるからです。
6作目はいつ、何が難所になるか
6作目以降は正式発表されていません。ただし第3作以降はおおむね1年から2年間隔で公開されており、この周期が続くなら数年内の公開が現実的な見通しといえます。
難所は蕞の攻防です。合戦ではなく市井の民が武器を取る話であり、群衆の顔をどれだけ個別に描けるかが成否を分けます。呂不韋の謀略で終える引きは、次作の主題が「武」ではなく「王」であることの予告とも読めます。
まとめ|公開順に観れば物語は一直線につながる
映画「キングダム」は、信と嬴政の出会い(第1作)、蛇甘平原の初陣(第2作)、紫夏編と馬陽前半(第3作)、王騎の最期(第4作)、合従軍との函谷関攻防(第5作)という流れで進みます。
時系列と公開順が同じなので、第1作から順に観れば大丈夫です。最新作『魂の決戦』は函谷関の序盤で幕を閉じるため、続きがある前提で臨むと満足度が変わります。
よくある質問
映画キングダムはどれから見ればいいですか?
第1作『キングダム』(2019年)からです。時系列と公開順が一致しているため、公開順に観るだけで物語を自然に追えます。
第5作『魂の決戦』は原作のどこまで描いていますか?
原作25巻から始まる合従軍編のうち、函谷関攻防戦の序盤までです。信と万極の決着までが描かれ、後半の「蕞の戦い」には進んでいません。
原作を読んでいなくても楽しめますか?
楽しめます。ただし第4作は第3作の続き、第5作は第4作の3年後という関係なので、少なくとも前作は観てから臨むと人物関係を把握しやすくなります。
過去作はどこで観られますか?
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