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風立ちぬ・堀辰雄(小説)ネタバレあらすじ|1100文字で簡単に!

keita yamada
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あなたはスタジオ・ジブリ制作、宮崎駿監督の「風立ちぬ」ごらんになりましたか?

ジブリ版「風立ちぬ」は、オリジナルのストーリーで、原作・脚本は宮崎駿監督です。

物語のモデルは零戦の制作技師・堀越二郎さん。

堀越さんの半生を描いた物語をベースに同時代の文学者・堀辰雄さんの文学小説作品のエッセンスを取りいれた力作に仕上がっています。

題名は堀辰雄さんへのオマージュとなっていますね。

今日は、ジブリアニメのモチーフにもなった、堀辰雄「風立ちぬ(小説)」のネタバレあらすじを1100文字で簡単に紹介します。

「前に読んだストーリーを思いだしたい」「読書感想文の参考にしたい」といった場面で活用いただけると幸いです。

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「風立ちぬ・堀辰雄」のあらすじ【読書感想文】

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序曲

晩夏、避暑地の高原で主人公の「私」は、節子という美しい少女と出会います。

そしてある日、節子とともにいる「私」の口からふと「風立ちぬ いざ生きめやも」とポール・ヴァレリーの詩が口をついて出ました。

やがて節子は、父親が迎えに来てこの高原を去ることになるのですが、「私」は生活の目途が立ったら、彼女をお嫁にすることを決意します。

約2年後の3月、結核を患う節子と「私」は婚約。

しかし節子の結核は重くなり、節子の父に彼女を転地療養に行かせたいと相談され、「私」は付き添いを申しでるのでした。

ある日の午後、散歩をしている際に節子は「私、なんだか急に生きたくなったのね」といい「あなたのお陰で」と上ずった調子で言い足します。

「以前は病気が悪化してもなんとも思わなかったのに、最近はめっきり気弱になったと…」

するとあの時口ずさんでいた「風立ちぬ、いざ生きめやも」という詩句が、再び私たちに蘇る。それほど切なく愉しい日々だったのでした。

4月下旬、「私」と節子はF高原のサナトリウムに移ります。

風立ちぬ

1番奥の真っ白に塗られた病室で、「私」と節子の風変わりな愛の生活がはじまります。

ふたりきりで過ごす単調な日々は、時間の感覚を失わせ2人の気持ちを満ち足りたものにするのでした。

夏、節子は暑さのため食欲を失い熟睡もできなくなります。

そしてサナトリウムに患者は増えるが、秋になる頃には大勢が亡くなり人数は減っていく。

10月、節子の父が訪ねてきたあとに、節子はこれまでにないほど病態を悪化させるが、なんとか1週間ほどで危機を脱します。

「私」は、自分たちのささやかな幸福が、なにかに脅かされるのを不安に感ます。そして節子に、彼女のことを小説に書くつもりであると打ち明けのでした。

自分たちが今感じている幸福を、もう少し確実な、形あるものにしたかったからです。

節子は同意し、「私」は仕事の間、節子に頭のから足の先まで、幸福でいて欲しいと助力を頼み、少しずつ執筆をはじめました。

冬になると、節子の容態は日毎に悪化していきます。

「私」は、2人の幸福をテーマにした物語を、節子の枕元で書き続けるのですが、結末だけは書けずにいました。

1935年12月5日、節子は、ふと父の名を口にだします。

「家へ帰りたいのだろう?」と「私」がたずねると「ええ、なんだか帰りたくなっちゃったわ」とかすれた声で本音をもらします。

しかし健気にも「こんな気持ちはじきに直る」と震えた声で言うのでした。

「私」への最後の愛の言葉として…

死のかげの谷

1936年12月1日、節子が死んで1年ほど経った頃、「私」は節子と出会ったK村の近くに、小屋を借り暮らしていました。

すべてを失ったことを、改めて感じていた「私」でしたが、時間が経つうちに「今も節子の愛に支えられている」ことに「私」は気づき、生きる幸福を静かに味わうのでした。

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風立ちぬ・堀辰雄(小説)ネタバレあらすじ|1100文字で簡単に!:まとめ

まとめとして。。。思わず泣いてしまいそうになる名作でした。

節子の死にたいする心構えには、清々しさを感じ胸をうたれました。

死のかげの谷で、日常の中にふと亡くなった節子の存在を感じる場面の切なさに「私」への共感を覚えます。

純愛な物語がお好きなら、実際に読んで見ることをおすすめしたいです。

「風立ちぬ いざ生きめやも」の意味・解釈として筆者は「風が立った(はじまりの意味)、私たちは生きようとしなければならない」というのが好きです。

ちなみに、ジブリ映画のヒロイン・菜穂子がサナトリウムから、抜けだしてきて主人公に会いに来るくだりは、同じく堀辰雄さんの作品「菜穂子」がもとになっていますので、こちらもあわせておすすめしますよ。

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以上、『風立ちぬ・堀辰雄(小説)ネタバレあらすじ|1100文字で簡単に!』。。。でした。

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