「藤本タツキ作品って、結局いまどれを観られるの?」
そう思って調べ始めたものの、アニメと実写の情報が入り混じっていて整理しきれない——そんな方も多いのではないでしょうか。
無理もありません。2026年9月は、藤本タツキ作品の映像化が一気に動く月だからです。
9月11日には、是枝裕和監督による実写映画「ルックバック」が全国公開。ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にも正式出品された話題作です。
実は、藤本タツキ作品の映像化はこれで実写1本・アニメ3本。「まだ実写化されていない作家」というイメージは、すでに過去のものになりました。
さらに9月19日からは劇場版「チェンソーマン レゼ篇」がPrime Videoで配信スタート。
そこで今回は、公式発表で確認できる範囲に絞り、4作それぞれの内容と「今どこで観られるか」までまとめて整理しました。
気になる1本から、ぜひチェックしてみてください。
藤本タツキ作品は実写化される?実写版「ルックバック」が9月11日公開
されます。読み切り「ルックバック」を原作にした実写映画が、2026年9月11日に全国公開されます。
監督・脚本・編集は、「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した是枝裕和。藤野役を出口夏希、京本役を蒔田彩珠が演じるW主演で、子ども時代は七瀬ふうり、岡田六花が務めます。
撮影は主に秋田県にかほ市で四季を通して行われ、配給はK2 Pictures。トロント国際映画祭、釜山国際映画祭ガラ・プレゼンテーション部門にも正式出品されています。
一方「ファイアパンチ」「さよなら絵梨」は、実写・アニメを問わず映像化の公式発表はありません(2026年9月時点)。
藤本タツキ作品の映像化を一覧で整理
実写1作とアニメ3作を、視聴方法までまとめます。
| 作品 | 形態 | 公開 | 今どこで観られる(2026年9月7日時点) |
|---|---|---|---|
| ルックバック(実写) | 実写映画 | 2026年9月11日 | 全国の劇場で公開 |
| 劇場版 チェンソーマン レゼ篇 | 劇場アニメ | 2025年9月19日 | 9月19日0時からPrime Videoで見放題独占配信 |
| チェンソーマン | TVアニメ全12話 | 2022年10〜12月 | Prime Videoほか各配信サービス |
| ルックバック(アニメ) | 劇場アニメ・58分 | 2024年6月28日 | 各配信サービス、Blu-ray |
| 藤本タツキ 17-26 | 劇場アニメ8編 | 2025年10月17日 | Prime Videoで世界独占配信 |
※配信先や取り扱いは変動します。最新は各公式ページでご確認ください。
劇場版「チェンソーマン レゼ篇」の配信はいつから?
2026年9月19日0時から、Prime Videoで見放題独占配信が始まります(アマゾンジャパン合同会社の2026年8月25日発表)。劇場公開からちょうど1周年の日です。
興行成績は、国内が公開91日間で興収96.5億円・動員631万人(2025年12月の配給発表)、世界興収は297億円(2026年6月19日時点)。Blu-ray・DVDは2026年8月時点で発売日が未発表のため、配信が先行する形になりました。
チェンソーマン アニメ2期・続編「刺客篇」はある?
続編は決定済みです。2025年12月21日のジャンプフェスタ2026で「チェンソーマン 刺客篇」の制作決定が発表され、ティザーPVも公開されました。
制作はMAPPA、監督はレゼ篇に続いて吉原達矢が担当します。ただし放送か劇場かという形態も時期も、2026年9月時点で未発表です。「TVアニメ2期」と明言された告知は出ていない点にご注意ください。
短編集アニメ「藤本タツキ 17-26」はどこで観られる?
Prime Videoの世界独占配信です(2026年9月時点)。2025年10月17日から劇場で2週間限定上映され、11月8日に配信へ移行しました。
2026年1月には全国45館で再上映、Blu-rayは2026年9月30日発売です。8作の担当は公式サイトのスタッフ表記に基づき、以下のとおりです。
| 作品 | 監督/制作 |
|---|---|
| 庭には二羽ニワトリがいた。 | 長屋誠志郎/ZEXCS |
| 佐々木くんが銃弾止めた | 木村延景/ラパントラック |
| 恋は盲目 | 武内宣之/ラパントラック |
| シカク | 安藤尚也/GRAPH77 |
| 人魚ラプソディ | 渡邉徹明/100studio |
| 目が覚めたら女の子になっていた病 | 寺澤和晃/スタジオカフカ |
| 予言のナユタ | 渡邉徹明/100studio |
| 妹の姉 | 本間修/P.A.WORKS |
声の出演は「庭には二羽ニワトリがいた。」に小野賢章、「シカク」に花澤香菜と杉田智和などが並びます。
筆者目線で考える🤔:藤本タツキの映像化は「誰が撮るか」で別物になる
同じ原作者の作品でも、実写・アニメを問わず「体制」で仕上がりが変わっているというのが、4作を並べた筆者の印象です。
実写版「ルックバック」は何を置き換えたのか
正直に言うと、筆者は「ルックバック」は実写に向かない作品だと考えていました。線の勢いや構図そのものが物語の中身だからです。
ジャンプ原作の実写映画は「キングダム」のように、大群衆や肉体を実写のスケールへ置き換えて成功する型が主流でした。しかし「ルックバック」に、その置き換え先はありません。
そこで是枝監督が選んだのが、机に向かう時間と背中だったように見えます。W主演の2人が漫画制作シーンのために約4カ月練習を重ねたと報じられており、描く手つきそのものを撮る方針がうかがえます。
アニメ3作は「座組み」で顔が変わっている
アニメ側は、制作体制がそのまま作品の個性になっています。
「ルックバック」は押山清高が監督・脚本・キャラクターデザインを一人で兼ねた個人技、「チェンソーマン」はMAPPAという組織、「17-26」は6スタジオ7監督の分散型です。
分散型の結果は均一ではありません。「庭には二羽ニワトリがいた。」はアヌシー国際アニメーション映画祭2026で上映される一方、「シカク」は新スタジオGRAPH77の第1弾。同じ短編集でも到達点がばらつくのは、この体制ゆえだと考えられます。
今後の動きが速いのはチェンソーマン
続編展開が最も動きやすいのはチェンソーマンでしょう。
「刺客篇」のクレジットは「藤本タツキ/集英社・MAPPA」で製作委員会名義ではなく、レゼ篇の興行結果を受けて公開から約3カ月で続編が発表されました。
決定権が集中している体制の強みで、今後も動きは速いと個人的には見ています。あくまで見通しであり、確定情報ではありません。
まとめ|藤本タツキ作品の映像化と観る順番
藤本タツキ作品の映像化は、実写映画「ルックバック」(2026年9月11日公開)と、アニメ3作という構成です。
初めて触れるなら、約58分のアニメ版「ルックバック」から。予備知識が不要で、この作家の芯が最短で伝わります。そのうえで実写版を観ると、同じ物語の何を残し何を変えたかが分かって面白いはずです。
「17-26」は粗削りな初期作が続き、刺激の強い描写もあるため人を選びます。配信状況や上映情報は変わるため、最新は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
実写版「ルックバック」は原作やアニメ版を知らなくても楽しめますか?
楽しめます。原作が1本の読み切りで完結しており、シリーズの前提知識は必要ありません。
「チェンソーマン 刺客篇」はいつ放送・公開されますか?
2026年9月時点で未発表です。制作決定とスタッフ、ティザーPVまでが公開されている段階です。
「ファイアパンチ」のアニメ化予定はありますか?
現時点で公式発表はありません。動きがあれば公式サイトで告知される見込みです。