金曜の夜9時。テレビをつけたら、もう映画が始まっていた——。
そんな「見逃した」をくり返して、金曜ロードショーの予定を先に知っておきたいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今後の放送予定は、8月21日『となりのトトロ』、8月28日『8番出口』、9月4日・11日『タイタニック』前後編です。
実はこの4週、ただ話題作を並べただけではありません。2年ぶりのジブリ、地上波初放送、そして約195分の大作を2週に割る前後編と、狙いの違う3種類が続く濃密なラインナップなのです。
そこで今回は、各作品の放送時間から年明け以降の放送実績、さらに9月以降の見通しまで、まとめて整理しました。
ぜひ最後まで読んで、これから4週間の金曜夜の予定に、丸をつける材料にしてください。
金曜ロードショー2026年8月・9月の放送予定は?

日本テレビの金曜ロードショー公式サイトで発表済みの予定は、次の4本です。
| 放送日 | 放送時間 | 作品 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 8月21日(金) | 21:00〜22:54 | となりのトトロ | ノーカット/拡大の発表なし |
| 8月28日(金) | 21:00〜22:54 | 8番出口 | 本編ノーカット・地上波初放送 |
| 9月4日(金) | 21:00〜22:59 | タイタニック 前編 | 5分拡大 |
| 9月11日(金) | 21:00〜22:54 | タイタニック 後編 | 通常枠 |
金曜ロードショーの通常枠は21時から22時54分までで、時間拡大が発表されているのは9月4日の前編のみです。
9月11日より先の作品は現時点で未発表ですが、例年は放送のおよそ2〜3週間前に公式サイトとSNSで告知されるため、9月下旬の作品は8月末から9月上旬に判明する見込みです。
放送内容は変更される場合があるため、直前に公式サイトや番組表で確認してください。
8月21日『となりのトトロ』は何時から?2年ぶりの地上波放送
8月21日(金)よる9時から、ノーカットで放送されます。
地上波での『となりのトトロ』放送は2024年8月23日以来、2年ぶりです。
8月7日『借りぐらしのアリエッティ』、8月14日『風の谷のナウシカ』に続く「3週連続夏はジブリ!!」の最終週にあたります。
静かな小品から骨太な冒険劇へ進み、夏休み最終盤の週に最も間口の広い一本を置く並びだと、筆者は見ています。
8月28日『8番出口』はどんな映画?地上波初放送の基本情報
金曜ロードショー枠での地上波初放送となる話題作です。作品の前提と当日の見どころを整理します。
『8番出口』のあらすじ|異変を見抜いて地下通路を抜ける
主人公の「迷う男」が、出口にたどり着けない地下通路に閉じ込められるところから始まります。
原作ゲームのルールはただ一つ、通路に「異変」があれば引き返し、なければ進むというもの。
これを繰り返しながら、8番出口を目指すという構造の作品です。
劇場公開は2025年8月29日、上映時間95分
監督・脚本は川村元気さん、主演は二宮和也さんで、共演は小松菜奈さんと河内大和さんです。
原作は、KOTAKE CREATE(コタケクリエイト)さんがひとりで制作し累計販売200万本を超えたゲームで、映画は第78回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニングに招待されました。
劇場公開時の興行収入は51億円を超えたとされています(公開当時の集計値のため、最終値は変動する場合があります)。
上映時間が95分と短いため、通常枠でも本編ノーカットが収まる計算です。
二宮和也さんと川村元気監督のコメント
二宮さんは、テレビにまで迷い込んでしまうとは、という作品世界に乗せた言い回しで、不思議な体験ができる作品だと述べています。
川村監督は、ゲームと映画の境界があいまいな新しいエンタテインメントを目指したとしたうえで、テレビとゲームと映画の境界が溶ける体験を楽しんでほしいと語りました。
宣伝文句ではなく「体験」という言葉を双方が選んでいる点が、この作品の性格をよく表しています。
どんな人に向く?合わない可能性がある人
異変を探す構造の作品なので、画面から目を離さず静かに集中できる夜に向いています。
一方で、ながら見や賑やかな鑑賞では面白さが半減しやすく、ホラー表現もあるため小さなお子さんと一緒に観る場合は注意が必要です。
9月4日・11日『タイタニック』はなぜ前後編に分けるのか?
上映時間が約195分あり、通常の放送枠に収まらないためです。
前編は5分拡大、後編は通常枠
前編は9月4日21時から22時59分までの5分拡大、後編は9月11日21時から22時54分までの放送と発表されています。
長尺作品を削って詰め込むのではなく、枠のほうを2週に分ける判断です。
石田彰さんの吹き替え版は現時点で配信では視聴できない
ジャック役を石田彰さん、ローズ役を冬馬由美さんが担当する金曜ロードショーオリジナルの吹き替え版で放送されます。
同作は1997年公開のジェームズ・キャメロン監督作で、第70回アカデミー賞11部門受賞、日本国内では再上映分を含めた興行収入277.7億円により、国内の洋画・実写作品として歴代1位とされています。
なお、この日本テレビ版の音声は現時点では主要な配信サービスで視聴できません(収録状況は時期により変わる可能性があります)。
吹き替え版が「その日限り」であることの意味
テレビ局が独自に作った音声は、配信の権利処理に乗りにくく、放送でしか出会えない資産になりやすいと考えられます。
つまり金曜ロードショーは、作品そのものではなく「この局でしか聴けない音」を売っていることになります。
配信との差別化としては、後述する再編集や前後編分割と同じ発想だと筆者は受け止めています。
金曜ロードショー2026年にこれまで放送された作品一覧(1月〜8月)

年明けから8月14日までに放送された作品を、四半期ごとに分けて整理しました。
1月〜3月|年始のジブリとコナンのTVスペシャルで固めた3か月
正月にジブリ2作、続けてコナンのテレビスペシャルを2週、さらにチョコレート工場とゴールデンカムイをそれぞれ2週ずつ並べています。
| 放送日 | 作品 | 備考 |
|---|---|---|
| 1月2日 | 千と千尋の神隠し | 年始 |
| 1月9日 | かぐや姫の物語 | 通常放送 |
| 1月16日 | 名探偵コナン エピソード“ONE” | TVスペシャル |
| 1月23日 | 江戸川コナン失踪事件 | TVスペシャル |
| 1月30日 | はたらく細胞 | 通常放送 |
| 2月6日 | チャーリーとチョコレート工場 | 2週企画① |
| 2月13日 | ウォンカとチョコレート工場のはじまり | 2週企画② |
| 2月20日 | ゴールデンカムイ | 実写版 |
| 2月27日 | ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編 | ドラマ特別編集版 |
| 3月6日 | ウィキッド ふたりの魔女 | 通常放送 |
| 3月20日 | モンスターズ・ユニバーシティ | 通常放送 |
| 3月27日 | 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌 | 4週連続① |
4月〜6月|コナン4週連続のあとは単発とディズニー中心
劇場版コナンの企画が明けたあとは単発が続き、6月からトイ・ストーリーの4週連続に入ります。
| 放送日 | 作品 | 備考 |
|---|---|---|
| 4月3日 | 名探偵コナン 緋色の弾丸 | 4週連続② |
| 4月10日 | 名探偵コナン 隻眼の残像 | 4週連続③ |
| 4月17日 | 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 | 4週連続④ |
| 4月24日 | プラダを着た悪魔 | 通常放送 |
| 5月1日 | 耳をすませば | ジブリ |
| 5月8日 | 魔女の宅急便 | ジブリ |
| 5月15日 | ダンボ(実写版) | 地上波初 |
| 5月22日 | ミニオンズ フィーバー | 通常放送 |
| 5月29日 | ピーター・パン ほか短編 | 短編併映 |
| 6月5日 | グーニーズ | 通常放送 |
| 6月12日 | トイ・ストーリー&短編2作 | 4週連続① |
| 6月19日 | トイ・ストーリー2 | 4週連続② |
| 6月26日 | トイ・ストーリー3 | 4週連続③ |
7月〜8月|夏休みは大作と地上波初、そして3週連続ジブリ
夏休み期間は集客力の高い作品が並び、キングダムでは金曜ロードショー専用の再編集版が登場しました。
| 放送日 | 作品 | 備考 |
|---|---|---|
| 7月3日 | トイ・ストーリー4 | 4週連続④ |
| 7月10日 | キングダム スペシャルエディション | 通常放送 |
| 7月17日 | キングダム −信と王騎と将軍と− | 金ロー特別版 |
| 7月24日 | モアナと伝説の海 | 通常放送 |
| 7月31日 | ジュラシック・ワールド/復活の大地 | 地上波初 |
| 8月7日 | 借りぐらしのアリエッティ | 3週連続ジブリ① |
| 8月14日 | 風の谷のナウシカ | 3週連続ジブリ② |
4週連続コナンは何を狙った編成だったのか|劇場版最新作との連動
劇場版最新作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の4月10日公開に合わせ、劇場へ向かう動線を4週かけて作ったためだと考えられます。
並べられた4作と、そこから読み取れる意図は次の通りです。
- 探偵たちの鎮魂歌(3月27日)|オールスター作品で助走をつける
- 緋色の弾丸(4月3日)|キーパーソン・世良真純を予習させる
- 隻眼の残像(4月10日)|最新作の公開当日に前作をぶつける
- ハロウィンの花嫁(4月17日)|萩原研二と松田陣平の絆で余韻を残す
特に3本目の配置が象徴的です。前作『隻眼の残像』は公開59日間で興行収入139.8億円(興行通信社調べ・公開当時の集計)を記録したシリーズ歴代2位の作品で、その熱量を公開日当日にテレビへ流し込んだことになります。
テレビが映画館の集客装置として機能した、分かりやすい実例だと筆者は受け止めています。
金曜ロードショー2026年の編成で本当に変わった点|9月以降の見通しを考察

編成の特徴を3点に整理します。数字で確かめると、よく言われる「今年はシリーズ推し」という説明はやや雑だと感じました。
「シリーズ連続放送」自体は目新しくない
3週以上の連続編成は、2024年にハリー・ポッター、ジュラシック・ワールド、ミッション:インポッシブル、キングダム、アナと雪の女王で5回ありました。
2025年もハリー・ポッター、バック・トゥ・ザ・フューチャー、コナン、ミッション:インポッシブル、細田守監督作の5回です。
2026年は1〜8月でコナン、トイ・ストーリー、ジブリの3回。回数だけ見れば、むしろ落ち着いています。
変わったのは「1本の映画の扱い方」
新しいのは、作品を並べる手法ではなく、1本を放送枠に合わせて作り替える手法のほうです。
7月17日の『キングダム −信と王騎と将軍と−』は金曜ロードショー特別版として再編集され、9月の『タイタニック』は前後編に分割されます。
配信の一気見に対抗するには、テレビにしかない形を出すしかない。その答えが「再編集」と「分割」、そして局独自の吹き替えだったのではないか、というのが筆者の解釈です。
9月11日以降の放送予定はどうなる?(あくまで予測)
2025年の9月は『ペット2』『眠れる森の美女』『マレフィセント』と、連続企画を挟まない単発中心の編成でした。
一方10月は、2024年が『塔の上のラプンツェル』『アリス・イン・ワンダーランド』、2025年が『ホーンテッドマンション』『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と、ハロウィン寄りの並びが定番です。
この流れが続くなら、9月後半は2週前後の単発編成、10月は2週程度のハロウィン企画に入る可能性が高いと考えられます。秋公開の話題作と連動した地上波初放送が挟まる展開も、今年の編成を見るかぎり十分あり得ます。
金曜ロードショーの放送予定に関するよくある質問
『となりのトトロ』は何年ぶりの放送?
前回の地上波放送は2024年8月23日で、今回は2年ぶりです。8月21日(金)よる9時からノーカットで放送されます。
『8番出口』の地上波初放送は何時から?カットはある?
8月28日のよる9時から、本編ノーカットで放送されると発表されています。劇場版の上映時間は95分です。
『タイタニック』はなぜ前後編に分けて放送するの?
上映時間が約195分と長いためです。前編は9月4日21時から22時59分まで5分拡大、後編は9月11日21時から22時54分までの放送となります。
2026年に放送されたジブリ作品は?
1月2日『千と千尋の神隠し』、1月9日『かぐや姫の物語』、5月1日『耳をすませば』、5月8日『魔女の宅急便』、8月7日『借りぐらしのアリエッティ』、8月14日『風の谷のナウシカ』、8月21日『となりのトトロ』です。
まとめ
金曜ロードショー2026年8月・9月の放送予定は、次の通りです。
- 8月21日(金)21:00〜22:54|となりのトトロ(2年ぶり・ノーカット)
- 8月28日(金)21:00〜22:54|8番出口(地上波初放送・本編ノーカット)
- 9月4日(金)21:00〜22:59|タイタニック 前編(5分拡大)
- 9月11日(金)21:00〜22:54|タイタニック 後編
今年はシリーズ連続放送が目立ちましたが、回数は過去2年より少なく、本当に変わったのは再編集や前後編分割という1本の扱い方でした。