『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』のあらすじを簡単に言うと、悪魔ほむらが作り変えた世界に「ワルプルギスの夜」が再来し、鹿目まどかの存在をめぐって複数の勢力が奪い合う物語です。
2026年8月28日に公開された、『叛逆の物語』の正統続編にあたります。
この記事では、あらすじ・登場人物・物語の流れ・結末までを5分で追えるように整理しました。ネタバレを含む見出しは明記しているので、まだ観ていない方も安心して読み進めてください。
劇場版まどマギ『ワルプルギスの廻天』はどんな話?あらすじを簡単に3行で

悪魔ほむらが作った偽りの日常に、かつてほむらを苦しめた「ワルプルギスの夜」が再来する物語です。
- 主人公は、記憶を失ったまま平穏に暮らす鹿目まどかと、その世界を守り続ける暁美ほむら
- ほむらと同じ姿をした「名前の無い少女」が現れ、まどかの存在をめぐって複数の勢力が動き出す
- まどかが「円環の理」としての力を取り戻すのか、それとも別の何かに変えられてしまうのかが物語の軸
結末そのものは後半の見出しで扱います。
『ワルプルギスの廻天』の登場人物とキャスト一覧
押さえておきたいのは、旧作からの主要メンバーに加え、本作で初登場する魔法少女たちです。
鹿目まどか(CV:悠木碧)
本来は全魔女を消し去る願いによって「円環の理」となった存在ですが、本作では改変世界で普通の中学生として暮らしています。
物語が進むにつれて円環の理としての力に近づいていき、複数の勢力から狙われる立場になります。
暁美ほむら(CV:斎藤千和)
まどかを守るために世界を書き換えた「悪魔ほむら」。改変後の彼女の固有魔法は、時間操作ではなく記憶操作へと変質しています。
本作では敵に押される場面が多く、単純な最強キャラとしては描かれていません。守る側に回った彼女の弱さが、物語の緊張感を生んでいます。
名前の無い少女/ワス(CV:坂本真綾)
ほむらと同じ姿で学校に現れる、本作最大の核心キャラクターです。
その正体は「ワルプルギスの夜」で、エンドクレジットでは「名前の無い少女/ワス」と表記されています。
美樹さやか・佐倉杏子・巴マミ・百江なぎさ
さやかは記憶を失い、顔の大半を包帯で覆われた状態で登場します。
なぎさは円環の理の補佐役だった記憶を保ったまま、マミとの日常を優先して事態を静観していました。知っていながら動かない、という選択が描かれている点が印象的です。
セルマ/紫丁香(しちょうこう)
本作で登場する魔法少女たちです。セルマはインキュベーターの理屈に賛同する立場で、まどかの争奪戦を動かす側に回ります。
紫丁香はお茶会の場面をきっかけに暴走し、物語を大きく転がす役割を担います。
『ワルプルギスの廻天』の物語を詳しく解説

物語は、悪魔ほむらの改変世界を舞台に、「ワルプルギスの夜」の再来とまどかの奪い合いへと進んでいきます。
前提:悪魔ほむらが書き換えた世界
本作の舞台は、『叛逆の物語』の結末でほむらが作り変えた世界です。
まどかは円環の理だった記憶を持たず、普通の中学生として日常を送っています。この「偽りの平穏」が崩れていく過程が、物語の推進力になっています。
プロローグ:魔獣と戦う眼鏡の少女
冒頭では、悪魔ほむらから力を分け与えられた眼鏡の少女が魔獣と戦います。
「とかげさん電話」という印象的なアイテムとともに派手に描かれますが、出番はここだけで、続編への布石と見られます。
学校に現れる、ほむらと同じ姿の少女
物語が動き出すのは、ほむらとうり二つの少女が学校で彼女と対峙する場面です。
この少女こそが「ワルプルギスの夜」であり、サブタイトルの答えが序盤で提示される構成になっています。
名塚底根とマルグリートの過去
はるか昔、まどかと同じく「すべての魔法少女を救いたい」と願った少女マルグリートがいました。
その願いで処理しきれなくなった呪いと、名を失った魔法少女に新たな名と姿を与える場所として生まれたのが「名塚底根(なづかそこね)」です。
マルグリートと呪いの集積が、総称して「ワルプルギスの夜」と呼ばれています。
まどかの争奪戦
インキュベーターに賛同するセルマが、名塚底根から最強の魔女状態のまどかの力を盗み出し、まどかを魔女へと変えてしまいます。
一方で紫丁香は過去のトラウマを刺激されて魔女化し、まどかを襲撃。杏子に成敗された直後、セルマがまどかを奪い去ります。
味方同士のすれ違いが被害を広げていく展開は、シリーズらしい苦さがあります。
『ワルプルギスの廻天』の結末は?※ネタバレ

結論から言うと、物語は決着を見ないまま、次へ続く形で幕を閉じます。ここから先はネタバレを含みます。
ワルプルギスの夜(マルグリート)の願い
ワルプルギスの夜の望みは、完全な円環の理となったまどかに浄化されることだったと読み取れます。
円環の理としての力を取り戻しつつあるまどかは、マルグリートを抱きしめます。敵の正体が「救われたかった魔法少女」だった点が、この場面の核心です。
巨大アルティメットまどかの登場
概念としての巨大なまどかが現れますが、その背景はキュゥべえの眼らしきもので埋め尽くされていました。
まどか(人格)がその存在へ歩み寄ろうとするのを、悪魔ほむらが止めにかかり、他の魔法少女たちがほむらを後押しします。
残されたほむらと、続編を示すラスト
まどかの声が消え、ほむらが残された状態でエンドクレジットに入ります。クレジット中には、白い足跡が去り、黒い足跡が一人で歩き続ける演出が置かれました。
さらにクレジット後、名塚底根にいるキュゥべえが不穏な発言をして物語は終わります。1本の映画として完結する結末ではありません。
『ワルプルギスの廻天』の見どころを3つ紹介

観る前に注目してほしいポイントを、3つに絞って挙げます。
1.シャフト×劇団イヌカレーの映像表現
本作の最大の強みは、魔女空間の異物感をそのまま画面に叩きつける映像です。
物語の理解が追いつかない場面でも、画面そのものが体験として成立します。劇場の大画面で観る価値が最も高いのはこの部分です。
2.「ワルプルギスの夜」に名前が与えられたこと
長年その正体が曖昧だった強大な敵に、マルグリートという名前と願いが与えられました。
シリーズを追ってきた人ほど、敵の見え方が根本から変わります。あらすじを追うだけでなく、この一点を意識して観ると印象が大きく変わるはずです。
3.梶浦由記の音楽と、坂本真綾の芝居
音楽は梶浦由記が担当し、シリーズの空気感をそのまま継いでいます。
そこへ坂本真綾が演じる「名前の無い少女」の声が重なることで、敵でありながら悲しい存在という二面性が立ち上がります。
『ワルプルギスの廻天』はどんな人におすすめ?響く人・合わない人

TVシリーズと『叛逆の物語』を見たうえで、シャフトと劇団イヌカレーの映像表現を浴びたい人には強くおすすめできます。
一方で、本作は情報量が非常に多く、1回の鑑賞では理解が追いつかないという声もあります。
合いやすい人
- 『叛逆の物語』のラストの続きを見届けたい人
- 考察や伏線を自分で組み立てるのが好きな人
- 圧倒的な映像美を劇場で体験したい人
合わない可能性がある人
- 1本で気持ちよく完結する物語を求めている人
- 設定の説明が明示されないと置いていかれると感じる人
- 予備知識なしで初めてまどマギに触れる人
観る前におすすめの予習
TVシリーズ全12話(または総集編の前後編)を見てから、『叛逆の物語』を見る流れが基本です。
時間がない場合でも、悪魔ほむらが世界を書き換えた理由だけは押さえておくと、序盤で迷子になりにくくなります。
『ワルプルギスの廻天』の基本情報
公開日は2026年8月28日。『叛逆の物語』から13年を経て公開された正統続編です。
- 原作・制作:新房昭之×虚淵玄(ニトロプラス)×蒼樹うめ×シャフト
- 主なキャスト:悠木碧(鹿目まどか)、斎藤千和(暁美ほむら)、坂本真綾(名前の無い少女)
- 音楽:梶浦由記
- ジャンル:魔法少女/ダークファンタジー
- 位置づけ:『叛逆の物語』の続編(本作では完結しない)
上映時間や配信情報、上映館は変動する可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
筆者の考察|『ワルプルギスの廻天』が描いたもの
ここからは筆者としての私見です。事実そのものではなく、解釈として読んでください。
ワルプルギスの夜に「名前」が与えられた意味
TVシリーズ時点の公式設定では、ワルプルギスの夜は正式名称「舞台装置の魔女」、正体は「誰も知らない誰かたちの集合体」とされ、元になった一人がいたかどうかは不明とされていました。
本作はそこへマルグリートという名前と願いを与え、「なぜ集合体になったのか」に一つの答えを差し出しています。長年の謎に踏み込んだ点で、大きな前進だと考えられます。
キュゥべえの眼が示すもの
個人的に見逃せないと感じたのが、巨大アルティメットまどかの背景を埋め尽くすキュゥべえの眼です。
円環の理そのものがインキュベーターの影響下にあると読めるなら、本作は「まどかを取り戻す話」ではなく「円環の理を取り戻す話」へ射程を広げたことになります。名塚底根が干渉可能な領域として描かれたことも、その布石でしょう。
率直な評価|完成度は『叛逆の物語』に届いたか
正直に言えば、物語としての完成度は『叛逆の物語』に届いていないと感じました。情報量が多く、クライマックスの尺が足りていません。
失敗作ではなく、映像は圧倒的です。それでも、観客が感情を乗せきる前に幕が下りる構成である点は、観る前に知っておいて損はありません。
『ワルプルギスの廻天』を見て感じたこと
最も心に残ったのは、敵であるはずのマルグリートを、まどかが抱きしめる場面でした。
倒すのではなく受け止めるという選択に、このシリーズが一貫して描いてきた「救いとは何か」という問いが凝縮されているように感じます。
反面、劇場を出たあとに残ったのは達成感ではなく、宿題を渡された感覚でした。ウホッと唸る前に頭が追いつかない——そんな作品です。
まとめ|『ワルプルギスの廻天』のあらすじを簡単に振り返る
本作は、悪魔ほむらが作り変えた世界に「ワルプルギスの夜」が再来し、まどかの存在をめぐって複数の勢力がぶつかる物語です。
ワルプルギスの夜の正体はマルグリートと呪いの集合体であり、まどかは一度魔女化させられたのち、円環の理としての力に近づいていきます。
物語は決着せず、キュゥべえの不穏な言葉で幕を閉じるため、続編を前提とした一本と考えるのが自然です。
予備知識を整えてから劇場に向かえば、この密度の高い情報を受け止めやすくなります。
『ワルプルギスの廻天』のよくある質問
『ワルプルギスの廻天』は『叛逆の物語』を見ていなくても楽しめますか?
おすすめできません。悪魔ほむらによる世界改変が物語の前提なので、TVシリーズと『叛逆の物語』は見ておいた方が理解しやすくなります。
予習はどの順番で見ればいいですか?
TVシリーズ(または総集編の前後編)→『叛逆の物語』→本作、の順番が基本です。
時間がなければ、『叛逆の物語』のラストだけでも確認しておくと序盤の理解が変わります。
ワルプルギスの夜の正体は暁美ほむらですか?
ほむら本人だとする公式設定はありません。公式では「舞台装置の魔女」「複数の魔女の集合体」と説明されており、本作ではマルグリートと呪いの集積として描かれています。
『ワルプルギスの廻天』は完結しますか?
1本で完結する終わり方ではありません。エンドクレジット後にキュゥべえの不穏な発言が置かれ、続編を示唆する形で終わります。
マギレコを見ていないと分かりませんか?
本編の理解に必須ではありません。まずはTVシリーズと『叛逆の物語』の復習を優先するのが良いでしょう。
子どもと一緒に見られますか?
魔女化や呪いなど、精神的に重い描写が含まれます。年齢の低いお子さんと見る場合は、事前に内容を確認しておくと安心です。