「この豪華キャスト、本当に同じ映画に出るの?」と思わず目を疑うほどの顔ぶれです。
映画『オデュッセイア』の出演者が気になって、「誰がどの役を演じるの?」と知りたい方も多いのではないでしょうか。
主演はマット・デイモン。息子テレマコス役にトム・ホランド、妻ペネロペ役にアン・ハサウェイ、求婚者アンティノオス役にロバート・パティンソンが名を連ねます。
実は、クリストファー・ノーラン監督が集めた主要出演者は17名。アカデミー賞受賞歴を持つ俳優だけでも、デイモン、ハサウェイ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンの4人がそろう超豪華布陣なのです。
そこで今回は、『オデュッセイア』のキャストと配役、日本語吹替版の声優情報をまとめて紹介します。
9月11日の日本公開をもっと楽しむためにも、ぜひ気になる出演者をチェックしてみてください。
映画『オデュッセイア』の主演は誰?キャストの中心はマット・デイモン
主演はマット・デイモンで、イタケの王オデュッセウスを演じます。ノーラン監督とは『インターステラー』『オッペンハイマー』に続く三度目のタッグです。
マット・デイモンの役作りと肉体改造
デイモンはニューヨークでのプレミア試写会で、役作りのため体重を約76キロ(約167ポンド)まで落とし、早朝からトレーニングを重ねたと語っています。
白髪混じりの髭面という外見の変化に加え、10年の漂流で削られた消耗が身体そのものに刻まれています。筆者としては、この肉体が「経過した10年」を説明する装置になっていると感じます。
なぜノーランはデイモンを主演に選んだのか
ノーラン監督はデイモンについて、自ら先頭に立って現場を引っ張り、その情熱が周囲を鼓舞したと評価しています。
172分を背負い切る体力と、共演者を巻き込む牽引力の両方が必要な役でした。これだけの顔ぶれが集まった背景には、中心にこの人がいた事実が効いていると考えられます。
トム・ホランド・アン・ハサウェイら主要キャストの役どころは?
物語はオデュッセウスの旅と、留守を守る故郷イタケの二つの舞台で並行して進みます。主要キャストもこの二系統に分かれて配置されています。
トム・ホランド(テレマコス役)
オデュッセウスの息子で、父の帰還を信じながら過酷な立場に追い込まれる若者です。ホランドにとってはノーラン作品への初参加となります。
ノーラン監督は『インターステラー』などで親子の別離を繰り返し描いてきました。今作が興味深いのは、その関係を初めて「不在の父」を待つ息子の側から見せる配置になっている点だと個人的には考えています。
アン・ハサウェイ(ペネロペ役)
夫の帰還を信じて待つ妻であり、求婚者に囲まれながら玉座を守り続ける人物です。ノーラン作品では『ダークナイト ライジング』『インターステラー』に続く出演となります。
本人は妻であり母である自身の経験を役に反映させたと振り返っており、単に「待つ女性」で終わらない造形が期待できます。
ロバート・パティンソン(アンティノオス役)
ペネロペに言い寄る求婚者の筆頭格で、王の不在に付け込む立場です。日本の吹替版発表資料では、王位とペネロペを狙う冷徹な野心の持ち主と紹介されています。
パティンソンは『TENET テネット』以来のノーラン組復帰ですが、あちらが主人公を助ける協力者だったのに対し、今回は行く手を阻む側。同じ監督の下での役割の反転が、筆者としては最大の見どころです。
キャスト相関図と役柄一覧|『オデュッセイア』登場人物の関係を整理
主要キャストは17名。旅パート、イタケパート、神々・怪物の3系統に分かれ、旅と留守という二つの舞台が交互に語られる構造です。
旅パート|オデュッセウス一行とトロイア戦争ゆかりの人物
海上と戦場に関わる面々です。アガメムノンとメネラオスは、帰還した王がたどり得たもう一つの結末を示す対照的な存在にあたります。
| 役名 | キャスト | 役どころ |
|---|---|---|
| オデュッセウス | マット・デイモン | イタケの王。10年の帰還の旅に挑む主人公 |
| エウリュロコス | ヒメーシュ・パテル | オデュッセウスの副官。乗組員をまとめる立場 |
| シノン | エリオット・ペイジ | オデュッセウスの従兄弟。トロイの木馬の計略に関わる兵士 |
| アガメムノン | ベニー・サフディ | ギリシャ軍の総大将。帰還後の運命が主人公と対になる |
| メネラオス | ジョン・バーンサル | スパルタの王。ヘレネの夫 |
| ヘレネ/クリュタイムネストラ | ルピタ・ニョンゴ | 一人二役。戦争の発端となった女性と、アガメムノンの妻 |
イタケパート|留守を守る人々と求婚者たち
王の不在によって力関係が崩れた宮廷側です。求婚者と侍女、忠臣が同じ屋根の下に同居している点が緊張を生みます。
| 役名 | キャスト | 役どころ |
|---|---|---|
| テレマコス | トム・ホランド | オデュッセウスの息子。父を求めて動き出す |
| ペネロペ | アン・ハサウェイ | オデュッセウスの妻。求婚者に囲まれ玉座を守る |
| アンティノオス | ロバート・パティンソン | 求婚者の筆頭格。王位とペネロペを狙う |
| ポリュボス | コーリー・ホーキンズ | 求婚者の一人。アンティノオスの周囲を固める |
| メラント | ミア・ゴス | ペネロペの侍女。求婚者側に近い立場 |
| エウマイオス | ジョン・レグイザモ | 忠実な豚飼い。王を支え続ける側 |
| 楽人 | トラヴィス・スコット | 宮廷で歌う歌い手 |
神々と怪物|旅を阻み、導く存在
人智を超えた側の4名です。導く者と足止めする者が同居している点が、この物語の推進力になっています。
| 役名 | キャスト | 役どころ |
|---|---|---|
| アテナ | ゼンデイヤ | 知恵と戦の女神。オデュッセウスを導く |
| カリュプソ | シャーリーズ・セロン | オーギュギア島のニンフ。英雄を島に引き留める |
| キルケ | サマンサ・モートン | アイアイエー島の魔女 |
| ポリュペモス | ビル・アーウィン | 一つ目の巨人 |
一人二役と神々役|『オデュッセイア』の配役に込められた意図
配役には物語上の意味が読み取れるものがあります。特に注目したいのは、ニョンゴの二役と、神々を演じる俳優の選び方です。
ルピタ・ニョンゴが演じるヘレネとクリュタイムネストラ
ニョンゴはトロイア戦争の発端となったヘレネと、アガメムノンの妻クリュタイムネストラという二役を担当します。
本人はノーラン監督から第一候補と伝えられ、脚本を読む前に承諾したと語っています。戦争を招いた女性と、帰還した夫を迎える女性を一人が演じる構図は、両者を鏡合わせに見せる意図があると個人的には受け取りました。
ゼンデイヤ(アテナ役)とシャーリーズ・セロン(カリュプソ役)
ゼンデイヤは正式なオファー前に脚本を読み、翻案が難しい古典をここまで映画化できるのはノーランだと監督を称えました。セロンはノーラン作品初参加です。
若い世代の象徴的存在に「導く神」を、長いキャリアを持つセロンに「引き留める者」を割り当てた配置は、観客の年齢層と役割を重ねた設計にも見えます。
エリオット・ペイジ、トラヴィス・スコットら脇役陣
『インセプション』以来となるエリオット・ペイジは兵士シノン役、ラッパーのトラヴィス・スコットは楽人役です。
ノーラン監督は、複数回鑑賞するなら脇役や乗組員の細かな演技に注目してほしいと語っています。名前を並べただけの豪華さではなさそうです。
『オデュッセイア』日本語吹替版キャストは?声優10名の担当役を一覧
日本語吹替版は字幕版と同時公開され、平田広明、榎木淳弥、坂本真綾、江口拓也、水樹奈々、白石涼子、本田貴子、内田雄馬、坂詰貴之、武内駿輔の10名が発表されています。
吹替キャストの担当役一覧
ノーラン作品としては『ダークナイト ライジング』以来の日本語吹替版制作です。判明しているのは次の10役で、キルケやポリュペモスなど残りの役は現時点で未発表です。
| 役名 | 出演俳優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|
| オデュッセウス | マット・デイモン | 平田広明 |
| テレマコス | トム・ホランド | 榎木淳弥 |
| ペネロペ | アン・ハサウェイ | 坂本真綾 |
| アンティノオス | ロバート・パティンソン | 江口拓也 |
| ヘレネ/クリュタイムネストラ | ルピタ・ニョンゴ | 水樹奈々 |
| アテナ | ゼンデイヤ | 白石涼子 |
| カリュプソ | シャーリーズ・セロン | 本田貴子 |
| シノン | エリオット・ペイジ | 内田雄馬 |
| メネラオス | ジョン・バーンサル | 坂詰貴之 |
| 楽人 | トラヴィス・スコット | 武内駿輔 |
字幕・吹替ともに古代ギリシャ研究者が監修
日本語字幕はアンゼたかし、吹替翻訳は木村純子が担当し、字幕・吹替の監修はいずれも藤村シシンが務めます。
字幕版と吹替版で同じ監修者を立てる体制は珍しく、神名や地名の表記揺れを抑える狙いがあると考えられます。原典の用語に不安がある人ほど、どちらを選んでも足元が固い作りです。
『オデュッセイア』にノーラン組が集結した理由は?
出演者たちのコメントは、そろって監督個人への評価に集中しています。理由は作品の題材よりも、監督への信頼にありそうです。
監督への信頼が集まる理由
ハサウェイは監督を知性、常識、人間性を兼ね備えた存在とし、その姿勢が繰り返し組みたがる理由だと語りました。
一度組んだ俳優が再び戻ってくる比率の高さは、ノーラン組の特徴です。デイモン3作目、ハサウェイ3作目、パティンソン2作目という並びが、その循環をそのまま示しています。
現場の作り方に表れる姿勢
監督自身は、俳優が何を求めているかを理解して同じ現場に立つこと、水中撮影なら自らも水に入ることを信条だと明かしています。
ペイジは超大作でありながらインディーズ映画のような濃密さだったと振り返りました。規模と密度を両立させる作り方が、俳優側の参加動機になっていると考えられます。
全編IMAX撮影がキャストの演技に与えた影響
本作は長編映画として初めて全編をIMAXのフィルムカメラで撮影した作品です。
デイモンはCGIを使っていないと語り、1,000人規模の戦闘シーンには実際に1,000人のエキストラを動員したと明かしています。
推定製作費は2億5,000万ドルで、ノーランのキャリア史上最も高額。撮影はイギリス、モロッコ、イタリアなど各地で行われました。
演技が加工されずそのまま絵として残る条件を整えた点が、キャストの熱量が画面に出る一因になっていると考えられます。
公開情報|日本公開日・IMAX先行上映・上映バージョン
日本公開は2026年9月11日(金)。9月4日(金)から10日(木)まではIMAX先行上映が実施されます。
上映形式は2D(字幕/吹替)、IMAX(字幕)、Dolby Cinema(字幕)、4DX(字幕/吹替)、MX4D(字幕/吹替)、35mm(字幕)の全6種9バージョンです。
北米では2026年7月17日に先行して公開されました。座席状況や上映スケジュールは変動するため、最新情報は劇場や公式サイトで確認してください。
誰と観るべきか|米R指定と日本のG区分の違いに注意
本作はアメリカでR指定(17歳未満は保護者の同伴が必要)を受けていますが、日本の映倫区分はGです。
区分の基準は国ごとに異なるため、この差は珍しいものではありません。『オッペンハイマー』も米国ではR指定でしたが、日本ではR15+でした。
ただしG区分は「内容が穏やか」を意味しません。神話由来の戦闘や怪物の描写は含まれるため、小さな子どもと観る場合は判断が必要です。172分という長さも、年少の観客には負担になり得ます。
筆者の考察|キャスト表から見える『オデュッセイア』の狙い
配役の並びを眺めていると、豪華さの誇示とは別の設計意図が見えてきます。ここからは筆者個人の読みとして整理します。
主演1人+入れ替わる名優という構造
主演のデイモンだけが全編を背負い、他の名優はエピソードごとに現れて去っていきます。
これは旅先で出会っては別れる叙事詩の形式そのものです。豪華キャストの起用が、原作の構造をなぞる手段として機能している点が、筆者としては最も面白いところです。
『インターステラー』『オッペンハイマー』との違い
過去2作も群像でしたが、あちらは複数の人物が同時進行で関わり続けるアンサンブルでした。
今作は一人が移動し、周囲だけが入れ替わる逐次型です。同じ「豪華キャスト」でも、群像の組み方が根本的に違うと考えられます。
『トロイ』以降の神話映画と何が違うのか
2000年代の『トロイ』や『300』は、戦闘の規模と肉体表現を売りにした神話映画でした。
対して本作は、10年の帰路という「戻れなさ」を主題に据えています。戦争そのものではなく戦後を描く点が、近年の再映画化の潮流とも重なると個人的には見ています。
どのキャストを目当てに観るべきか
ノーラン作品が初めてなら、デイモンとホランドの父子関係を軸に追うのが分かりやすい入口です。
俳優の変化を楽しみたい人はパティンソンとハサウェイ、配役の妙を味わいたい人はニョンゴの二役に注目すると、鑑賞後の満足度が上がるはずです。
まとめ
『オデュッセイア』の主演はマット・デイモン。トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンらが主要17役を分担します。
配役は豪華さのためではなく、旅の各章で出会う人物を強く刻むための設計に見えます。日本公開は9月11日、IMAX先行は9月4日から。日程を押さえておきましょう。
よくある質問
『オデュッセイア』の主演俳優は誰ですか?
マット・デイモンです。イタケの王オデュッセウスを演じ、172分の全編を通して登場する唯一の役となります。
ギリシャ神話を知らなくても楽しめますか?
予備知識は不要です。ただし主要な登場人物だけで17名と多いため、事前に役名と俳優の対応を押さえておくと展開を追いやすくなります。
日本語吹替版のキャストは発表されていますか?
10名分が発表済みです。オデュッセウスを平田広明、テレマコスを榎木淳弥、ペネロペを坂本真綾が担当し、残りの役は現時点で未発表です。