MCU作品、気づけばDisney+の配信シリーズも含めて60本近く。ウホッ、もはや一つの大河です。
「観たいけれど、どこから手をつければいいのか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
MCUフェーズとは、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品を公開順に数作品ずつまとめた「章」の区切りです。現在はフェーズ1から6まであり、フェーズ1〜3が「インフィニティ・サーガ」、フェーズ4〜6が「マルチバース・サーガ」にあたります。
実は、この6つの区切りさえ押さえれば、劇場公開映画38作(2026年7月時点)も一本の長い物語として見えてきます。全部観る必要はありません。
そこで今回は、各フェーズの収録作品を映画・配信ドラマ込みの時系列で表に並べ直し、フェーズ一覧、Disney+での視聴事情、「どこから観ればいいのか」までを整理しました。
ぜひ、今夜の一本を選ぶ地図として使ってください。
MCUフェーズとは?作品をまとめる「章」の区切り
MCUフェーズとは、マーベル・スタジオが公開順の作品をいくつかの塊にまとめた区分です。区切りの基準は公開順であり、物語内の時系列ではありません。
なぜフェーズで区切られているのか
一つの世界観を共有する作品が増えすぎ、観る側と作る側の双方に整理の単位が必要になったからです。
MCUは2008年の開始から18年で、映画だけでも38作に達しました。数作ごとに区切ることで、「どこまでが一つの物語のかたまりか」が見えやすくなります。
フェーズをまたぐ「サーガ」という上位区分
フェーズの上には、さらに大きなサーガという括りがあります。フェーズ1〜3がインフィニティ・サーガ、フェーズ4〜6がマルチバース・サーガです。
サーガは「複数のフェーズをまたぐ大きなゴール」を示すもの、と考えると分かりやすくなります。筆者としては、初心者がまず覚えるべきはフェーズ番号よりこの2つのサーガ名だと考えています。
MCUフェーズ1〜3(インフィニティ・サーガ)の区切りと作品

フェーズ1〜3は、アベンジャーズ結成からサノスとの決着までを描く一続きの物語です。全23作すべてが劇場公開映画で、配信ドラマは含まれません。
フェーズ1:全6作/2008年5月〜2012年5月
フェーズ1は、ヒーロー個人の紹介から始まり、最後に全員が集結して終わります。開始作は『アイアンマン』、終了作は『アベンジャーズ』です。
| 公開年 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 2008年 | アイアンマン | 映画 |
| 2008年 | インクレディブル・ハルク | 映画 |
| 2010年 | アイアンマン2 | 映画 |
| 2011年 | マイティ・ソー | 映画 |
| 2011年 | キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー | 映画 |
| 2012年 | アベンジャーズ | 映画 |
「単独作で顔を覚え、最後にチームを組む」構成が最も分かりやすく、初見の方に一番向いています。
フェーズ2:全6作/2013年4月〜2015年7月
フェーズ2は、結成後のヒーローたちの変化と舞台の拡張を描く区切りです。開始作は『アイアンマン3』、終了作は『アントマン』。
| 公開年 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 2013年 | アイアンマン3 | 映画 |
| 2013年 | マイティ・ソー/ダーク・ワールド | 映画 |
| 2014年 | キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー | 映画 |
| 2014年 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー | 映画 |
| 2015年 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | 映画 |
| 2015年 | アントマン | 映画 |
宇宙へ舞台を広げた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が後の展開に効いてきます。逆に『ダーク・ワールド』は初見が最も飛ばしやすい一本、というのが筆者の実感です。
フェーズ3:全11作/2016年4月〜2019年7月
フェーズ3は最大規模で、インフィニティ・サーガの完結編にあたります。開始作は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、終了作は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。
| 公開年 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 2016年 | シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ | 映画 |
| 2016年 | ドクター・ストレンジ | 映画 |
| 2017年 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス | 映画 |
| 2017年 | スパイダーマン:ホームカミング | 映画 |
| 2017年 | マイティ・ソー/バトルロイヤル | 映画 |
| 2018年 | ブラックパンサー | 映画 |
| 2018年 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | 映画 |
| 2018年 | アントマン&ワスプ | 映画 |
| 2019年 | キャプテン・マーベル | 映画 |
| 2019年 | アベンジャーズ/エンドゲーム | 映画 |
| 2019年 | スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | 映画 |
11作まで膨らんだのは、『エンドゲーム』の総力戦へ向けて新キャラクターの単独作を先に消化する必要があったためだと筆者は考えています。表で見ると新顔の紹介が前半に集中しており、決戦の場面で説明が不要になった構造が分かります。
MCUフェーズ4・5・6とは?マルチバース・サーガの作品と変化
フェーズ4以降の変化は3つです。①Disney+のドラマが正式にフェーズへ組み込まれた ②公開ペースが上がった ③物語の中心軸が分散した。
結果として「映画だけ追えば全部わかる」構造ではなくなりました。以下では映画と配信ドラマを分けずに、公開・配信された順の表で並べ直します。
フェーズ4の全17作を時系列で|映画とDisney+ドラマの並び
フェーズ4は2021年1月配信のドラマ『ワンダヴィジョン』で開幕し、劇場作は『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年11月)で終了しました。映画で始まらなかった初めてのフェーズです。
| 公開・配信 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 2021年1月 | ワンダヴィジョン | ドラマ |
| 2021年3月 | ファルコン&ウィンター・ソルジャー | ドラマ |
| 2021年6月 | ロキ シーズン1 | ドラマ |
| 2021年7月 | ブラック・ウィドウ | 映画 |
| 2021年8月 | ホワット・イフ…? シーズン1 | ドラマ(アニメ) |
| 2021年9月 | シャン・チー/テン・リングスの伝説 | 映画 |
| 2021年11月 | エターナルズ | 映画 |
| 2021年11月 | ホークアイ | ドラマ |
| 2021年12月 | スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(日本公開は2022年1月) | 映画 |
| 2022年3月 | ムーンナイト | ドラマ |
| 2022年5月 | ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス | 映画 |
| 2022年6月 | ミズ・マーベル | ドラマ |
| 2022年7月 | ソー:ラブ&サンダー | 映画 |
| 2022年8月 | シー・ハルク:ザ・アトーニー | ドラマ |
| 2022年10月 | ワーウルフ・バイ・ナイト | スペシャル |
| 2022年11月 | ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー | 映画 |
| 2022年11月 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル | スペシャル |
映画7作に対し、ドラマ8作とスペシャル2作で合計17作。ドラマとスペシャルはすべてDisney+の配信作品です。
なお『ホリデー・スペシャル』は『ワカンダ・フォーエバー』の後に配信されたため、これをフェーズ4の締めと数える整理もあります。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』などでマルチバース設定が本格的に広がります。ここが挫折ポイントになりやすい、と筆者は見ています。
フェーズ5の全14作を時系列で|映画とDisney+ドラマの並び
フェーズ5は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年2月)で始まり、劇場公開作は『サンダーボルツ*』(2025年5月)まで続きました。映画6作と配信ドラマ8作で計14作です。
| 公開・配信 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 2023年2月 | アントマン&ワスプ:クアントマニア | 映画 |
| 2023年5月 | ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 | 映画 |
| 2023年6月 | シークレット・インベージョン | ドラマ |
| 2023年10月 | ロキ シーズン2 | ドラマ |
| 2023年11月 | マーベルズ | 映画 |
| 2023年12月 | ホワット・イフ…? シーズン2 | ドラマ(アニメ) |
| 2024年1月 | エコー | ドラマ |
| 2024年7月 | デッドプール&ウルヴァリン | 映画 |
| 2024年9月 | アガサ・オール・アロング | ドラマ |
| 2024年12月 | ホワット・イフ…? シーズン3 | ドラマ(アニメ) |
| 2025年2月 | キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド | 映画 |
| 2025年3月 | デアデビル:ボーン・アゲイン | ドラマ |
| 2025年5月 | サンダーボルツ* | 映画 |
| 2025年6月 | アイアンハート | ドラマ |
舞台が量子世界・宇宙・地上へ散らばり、作品同士の直結が弱いフェーズです。映画とドラマが交互に並ぶため、映画だけを追うと人物の背景が飛ぶ場面が増えます。
フェーズ6の作品を時系列で|2025年7月〜/現在進行中
フェーズ6は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025年7月)で開幕し、現在も進行中です。劇場作が年2作前後に絞られた一方、Disney+のドラマは継続して追加されています。
| 公開・配信 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 2025年7月 | ファンタスティック4:ファースト・ステップ | 映画 |
| 2025年8月 | アイズ・オブ・ワカンダ | ドラマ(アニメ) |
| 2025年 | マーベル・ゾンビーズ | ドラマ(アニメ) |
| 2026年1月 | ワンダーマン | ドラマ |
| 2026年3月 | デアデビル:ボーン・アゲイン シーズン2 | ドラマ |
| 2026年 | パニッシャー:ワン・ラスト・キル | ドラマ |
| 2026年7月31日 | スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ | 映画 |
| 2026年10月14日 | ヴィジョンクエスト(予定) | ドラマ |
| 2026年12月18日 | アベンジャーズ/ドゥームズデイ(予定) | 映画 |
| 2027年12月17日 | アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(予定) | 映画 |
『ヴィジョンクエスト』はDisney+で2026年10月14日から配信予定で、『ワンダヴィジョン』『アガサ・オール・アロング』から続く三部作の最終章にあたります。日本での配信日時は改めて確認しておくと安心です。
『ドゥームズデイ』は2026年12月18日に日米同時公開が決まっており、ドクター・ドゥームを演じるのはアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.です。同じ俳優が別人物として戻る以上、「トニー・スタークの不在」というサーガ最大の空白を回収する方向へ舵を切ったと筆者は見ています。
表で並べると見える、フェーズ4以降の「ドラマ比率」
時系列表にして初めて分かるのは、映画よりドラマのほうが本数で上回っているという事実です。
フェーズ4は17作中7作、フェーズ5は14作中6作しか映画がありません。フェーズ4以降は約6割が配信作品という数字が、「映画だけ追っても話が飛ぶ」感覚の正体だと考えられます。
カーン路線からの方針転換が「分かりにくさ」の正体
フェーズ5・6が読みにくいのは、サーガの敵役が途中で切り替わったためです。
当初はカーン(征服者カーン)を軸に進む想定でしたが、次のアベンジャーズは『カーン・ダイナスティ』から『ドゥームズデイ』へ改題され、ドクター・ドゥームを中心とする構成に変わりました。
『ロキ』や『クアントマニア』で長く張られた伏線の一部が宙に浮いた形で、初見ほど混乱しやすくなっています。
MCUの配信ドラマはDisney+だけ?視聴環境と料金の話

フェーズ4以降の配信シリーズとスペシャルは、原則としてDisney+の独占配信です。ほかの動画配信サービスでは、単品レンタルも含めて基本的に扱われていません。
Disney+以外でMCUドラマは観られる?
現状、『ワンダヴィジョン』以降のマーベル・スタジオ製ドラマを見放題で観る手段はDisney+に限られます。マーベル・スタジオ製作の作品がディズニー傘下の配信サービスへ集約されているためです。
つまりフェーズ4以降を「全部」追う場合、映画館やレンタル配信に加えてDisney+の契約が実質的に前提になります。ここが、フェーズ1〜3の時代と最も違う点です。
Disney+の料金はいくら?プランの選び方
Disney+のスタンダードプランは月額1,250円(税込)または年額12,500円(税込)です。プレミアムプランは月額1,670円(税込)/年額16,500円(税込)で、4K・HDRや同時視聴台数の多さが違いになります。
プランによる視聴できる作品の違いはなく、どちらでも全作品が見放題です。料金やキャンペーンは変更されるため、加入前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
映画のために優先して観るべきDisney+ドラマは?
ドラマ8作をすべて観る必要はありません。「その後の映画に直結するか」を基準に選ぶと、負担が一気に減ります。
| ドラマ(Disney+) | つながる主な映画 | 優先度 |
|---|---|---|
| ロキ シーズン1・2 | マルチバース全体の前提 | 高 |
| ワンダヴィジョン | ドクター・ストレンジ/MoM | 高 |
| ファルコン&ウィンター・ソルジャー | ブレイブ・ニュー・ワールド | 高 |
| ミズ・マーベル/シークレット・インベージョン | マーベルズ | 高 |
| ホークアイ | サンダーボルツ* | 中 |
| ムーンナイト/エコー/シー・ハルク/アイアンハート | 直結は薄く単独で完結 | 低 |
優先度「低」の作品は面白くないという意味ではなく、映画の理解に必須ではないという意味です。時間が限られる方は「高」の4本だけでも十分に効きます。
MCUの配信はDisney+?スパイダーマンだけ事情が違う理由
MCU作品の配信先は原則としてDisney+ですが、スパイダーマン単独作だけは例外になりがちです。
ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの共同製作という権利上の事情があり、配信先や配信時期が他作と異なる時期がありました。観る前に配信状況を確認しておくと安心です。
MCUフェーズ一覧表|区切りと本数がひと目でわかる

各フェーズの範囲と規模を一覧にすると、次のようになります。
| フェーズ | サーガ | 期間 | 作品数 | 開始作 | 終了作 |
|---|---|---|---|---|---|
| フェーズ1 | インフィニティ | 2008年5月〜2012年5月 | 映画6作 | アイアンマン(映画) | アベンジャーズ(映画) |
| フェーズ2 | インフィニティ | 2013年4月〜2015年7月 | 映画6作 | アイアンマン3(映画) | アントマン(映画) |
| フェーズ3 | インフィニティ | 2016年4月〜2019年7月 | 映画11作 | シビル・ウォー(映画) | ファー・フロム・ホーム(映画) |
| フェーズ4 | マルチバース | 2021年1月〜2022年11月 | 全17作(映画7+配信10) | ワンダヴィジョン(ドラマ) | ワカンダ・フォーエバー(映画) |
| フェーズ5 | マルチバース | 2023年2月〜2025年6月 | 全14作(映画6+配信8) | クアントマニア(映画) | サンダーボルツ*(映画・劇場基準) |
| フェーズ6 | マルチバース | 2025年7月〜 | 進行中 | ファンタスティック4(映画) | シークレット・ウォーズ(予定) |
※フェーズ4・5の「終了作」は劇場公開作を基準にしています。配信シリーズやスペシャルは劇場作の後に続く場合があります。
フェーズ3とフェーズ4の間には約1年半の空白があります。『エンドゲーム』で物語が一区切りついたことに加え、2020年のコロナ禍で『ブラック・ウィドウ』などの劇場公開が繰り返し延期されたことが主因です。
MCUフェーズは公開順に観るべき?時系列順との違い
初めてMCUに触れるなら、フェーズ順(=公開順)がおすすめです。伏線や初登場の驚きが、制作側の意図した順番で届くからです。
ただし全作品を追う必要はありません。大きな筋だけなら『アベンジャーズ』『エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』の5作でも追えます。
MCU時系列順の並びは?公開順との違い
フェーズ順は公開された順番、時系列順は物語内で出来事が起きた年代順です。時系列順の冒頭は次のようになります。
| 物語内の年代 | 作品名 | 区分 |
|---|---|---|
| 1940年代 | キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー | 映画 |
| 1995年 | キャプテン・マーベル | 映画 |
| 2008年前後 | アイアンマン | 映画 |
| 2008年前後 | インクレディブル・ハルク | 映画 |
| ほぼ同時期 | アイアンマン2/マイティ・ソー/アベンジャーズ | 映画 |
マルチバース作品は一つの年代に並べにくいため、時系列順は「一度観た後の整理用」と考えるのが現実的です。
途中のフェーズから入ってもいい?
可能ですが、フェーズ4以降から入ると前提知識が不足しやすくなります。
マルチバース、TVA、ヴァリアントといった用語が説明抜きで登場するためです。時間が取れない方は、『エンドゲーム』だけでも先に観ておくと理解が大きく変わります。
最短ルートで追うなら何本?
大筋だけなら映画5本、人物の感情まで含めるなら10本前後が目安です。
まず『アイアンマン』『アベンジャーズ』『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』を骨組みにして、気に入ったキャラクターの単独作を足す順番が挫折しにくいと考えています。
MCUフェーズは今後どうなる?筆者の考察
ここからは筆者の私見です。現在のフェーズは「観る指針」から「選ぶ指針」へ性質が変わった、というのが結論です。
フェーズ1〜3は「観る順番の指示書」だった
番号どおりに追えば伏線もクロスオーバーも理解できる。区切りと鑑賞ガイドが一致していた時期です。
対してフェーズ4以降は、映画とDisney+ドラマが同じフェーズに同居しました。番号順に観ても物語がつながらない場面が生まれたわけです。
『マーベルズ』が示した「前提知識の壁」
象徴的なのが『マーベルズ』です。主要人物の背景がドラマ『ミズ・マーベル』『シークレット・インベージョン』側にあり、映画だけを追ってきた人には入口が高く感じられる作りでした。
結果は数字にも出ています。同作の世界興行収入は2億ドル台にとどまり、MCU劇場作としては歴代最低水準でした。
作品の出来以前に、前提知識の要求量が観客を選んでしまったと考えられます。
作り手も「量から質」へ舵を切った
ディズニーのボブ・アイガーCEOは2023年の決算説明などで、続編と本数を増やしすぎたことが質の低下を招いたと述べ、量から質への転換を明言しています。
実際にフェーズ6の劇場作は年2作前後に絞られました。公開順と時系列順が長く議論されてきたスター・ウォーズや、世界観をリセットしてきたDC作品群と同じく、巨大シリーズが行き着く共通の課題だと考えられます。
フェーズ6のドラマは「必修」から「選択」へ変わりつつある
個人的に注目しているのは、フェーズ6のDisney+ドラマの立ち位置です。『ワンダーマン』『パニッシャー:ワン・ラスト・キル』『ヴィジョンクエスト』は、いずれも劇場作の理解に必須というより、既存キャラクターを掘り下げる方向に見えます。
映画の宿題として配信ドラマを課すのではなく、好きな人が深く潜るための場所へ役割が移りつつある。そう考えると、フェーズ6は初心者にとってむしろ入りやすい章になる可能性があります。
フェーズ番号はいずれ消えるかもしれない
『シークレット・ウォーズ』でマルチバースが収束するなら、区切りを一度リセットして番号制をやめる選択も十分ありえます。
個人的には、番号が消えても構わないと考えています。読者が必要としているのは通し番号ではなく、「今この作品を観るのに何が必要か」の案内だからです。ウホッ、そこさえ整えば38作でも怖くありません。
まとめ|MCUフェーズは公開順の章分け
MCUフェーズの要点は次の3つです。
- フェーズは1〜6:公開順に作品をまとめた章分け
- サーガ対応:フェーズ1〜3=インフィニティ・サーガ、フェーズ4〜6=マルチバース・サーガ
- フェーズ4以降:映画とDisney+ドラマが同居。観る順は公開・配信順が基本
全部観る必要はありません。気になる一本から入り、必要な作品を足していけば十分楽しめます。
よくある質問
MCUフェーズは現在いくつありますか?
フェーズ1からフェーズ6までの6つです。フェーズ6は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』から始まり、現在も進行中です。
MCUは全部で何作ありますか?
2026年7月公開の『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』までで劇場公開映画は38作です。Disney+の配信シリーズやスペシャル番組を含めると60本近くになります。今後も追加されるため、最新の本数は公式情報をご確認ください。
MCUフェーズ6の作品は?
映画は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(2025年)、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026年)に続き、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』が予定されています。Disney+では『ワンダーマン』『ヴィジョンクエスト』などが並びます。
MCUのドラマはDisney+以外でも観られますか?
『ワンダヴィジョン』以降のマーベル・スタジオ製ドラマは、Disney+の独占配信です。ほかの見放題サービスでは基本的に配信されていないため、フェーズ4以降を通しで追うならDisney+の契約が前提になります。
ドラマも観ないとフェーズは追えませんか?
映画だけでも大きな流れは追えます。ただしフェーズ4以降はドラマ初登場の人物や設定が映画へつながるため、観たい映画に関係するドラマを選んで追加するのがおすすめです。